今バッハのインベンションをレッスン外で進めているわけですが。
始めてからだいたい2ヶ月半ぐらいで今日7番に入ったところです。レッスンでやってるわけじゃないので合格を与えるのも自分なので、先生に見てもらったら本当はダメダメなのでしょうけど、やったところまで毎日復習する前提なのでまあ許されるはず(?)
で、インベンションは昔使っていた楽譜を使っているので、先生の書き込みがバシバシあるわけですね。
インベンションをやっていたのは小学生の頃で、まだ先生に諦められてなかった(ww)と思われるので、この記事にあるようなチョロッとした書き込みではなく、かーなーりーガッツリとした書き込みなわけです。
何度も間違える音符に何重にもマルがついてたり、トリルに「レミレ」って弾き方が書かれてたり、指使いの注意、抜く箇所の指示、などなど…まあ本当に大量に書き込んでありまして。
で、なんか今日ふと、その楽譜から愛を感じとってしまいました。
もう本当に練習しないどうしようもない子供で、内心めっちゃイラついていたかもしれないのに、それでもダメなところをちゃんとダメと言ってくれてわざわざ手書きでメモまで書いてくれる…。
楽譜をなぞってるだけで、ピアノのピの字もわかってない子供を自分の家に上がらせて、自分の大事な楽器を触らせてくれる…。
なんか、愛じゃないですか?
どうしようもない子供に対してもちゃんと指導者としての愛をかけてくれたんだなーということに気づいて、ちょっとうるっときてしまいました。その反面、その愛に全然応えていなかった、それどころか愛を感じすらしなかった自分の愚かさに、今になって、苦しいです。
今、「単なる楽しみでやってるんじゃない、これは義務なんだ、だからやれ」と言い聞かせながらピアノを練習してるのは、その頃に対する後悔の念とか、先生の愛に応えられなかったことやせっかく親がピアノを習わせてくれたのにそれを無駄にしてしまったことへの償いとか、色んな苦しい感情が混ざっての結果なのかもです。(これは割とずっと言ってますが^^;
つまり、私は、過去に対して許されたいから、ピアノをやってるのかもしれないです。
本当はこの気持ちを子供の頃の先生に伝えられたらいいのですが…。でもそれは不可能なので、頑張って練習することで義務を果たした気になれるなら、そうなりたいです。こんな大人になってはいけない選手権第1位の私にできることは、それくらいです。
…っていうぐらい練習しないダメな子供だったんですよ、マジで!!!!!!!!(今の先生に対して)
それにしてもインベンション7番、なんか「本格的なバッハの世界の入り口へようこそ」って雰囲気がして、なんかいいですね。いや、実際には難易度順に並んでるわけじゃないので、そんなこともないんでしょうけど、曲調からそんな雰囲気を感じる。中ボスのいるダンジョンのBGMみたいな。
私は平均律やフランス組曲が弾きたいけど、チラッと見てみた感じ、インベンションとはレベルが遥かに違い過ぎて、心が折れそう~。その前にシンフォニアという壁が…。
※画像は、私の子供時代の写真というわけではなく、全然関係のないフリー素材です。