冬ですね。
冬の風物詩といえば、あかぎれですね。
私はなぜかあかぎれになる年とならない年があるのですが、今年はなる年のようです。
このあかぎれというものは、火山のようなもので、普段はかさぶた状の皮膚に守られて鳴りを潜めているわけですが、ちょっとした拍子に噴火して一気にbloodがflowするわけですな。
で、数日前から左手の親指にあかぎれができていまして、そしてそれがちょうどピアノを弾いたときに鍵盤に当たる位置なので、
レッスン中に噴火して人様のピアノを血まみれにしてしまったら洒落にならない!!!!!
かといって、絆創膏を貼ると弾きにくさが5倍ぐらいになるので、絆創膏をしてレッスンはしたくない!!!!
と思い、必死にハンドクリームを塗ったり絆創膏でケアしたりした結果、突然噴火の危険がなくなる程度には治ってきた。
これで普通の指でレッスンが受けられる…でもちょっと恐いからレッスン前の練習は控えめにしておこう…と思いながら今朝練習をしていたら、
あれ?なんか、右手の親指に痛みが…
見ると、そこには、
真新しい活火山が…………
なんでや…
なんでなんや…
工藤…
とりあえず、泣く泣く絆創膏を貼ってレッスンに出かける…。
絆創膏貼ったままでレッスン受けていいのか?と電車の中で調べると、絆創膏のベタベタしたものがピアノにつくと出てくる…。
先生のピアノを血まみれにするのもよくないが、ベタベタにさせるのもまたよくない…。
どうしよう…。
悩…。
電車を降りてからも、悩…。
絆創膏を少し剥がしてみて様子を見る。
絆創膏のおかげで少し潤いがあり、新たにできたばかりの火山ということもあり、ピアノでただちに噴火する感じではない…ような気がする。
悩…。
悩……。
えーい、剥がしてしまえ!!!
先生のご自宅の近くでベリベリと絆創膏を剥がす…。
ドキドキ…ドキドキ…。
後半に続く。
◆工場長、バイエルンに行く(ツェルニー30番9番)
脱力のやり方について具体的に教わる!!
手首、肘の使い方など教えて頂き、実際にどういう動きをするといいのか私の身体の部位を持って動かして頂き、言葉だと全然わからなかったものが、身体の動きを教えてもらうことで、少しピンときたような気がする。
今はまだ先生に動かしてもらったのと同じ動きをするようにしてるだけだけど、形から入ることで、少なくとも言葉だけよりは手応えがある。
「手首や肘の回転を使って!」と言われても、手首…回転?回転って何?手首って回転するの??という感じでイメージが全然できないのだが、実際の動きを教えてもらうことで、「この動きをすることが正解だから、この動きを自然にできるようにするにはどういう弾き方をしたらいいのか」と、正解から辿っていくことができる。
動きに集中しすぎてまた全自動モードだったので、脱力の動きが自然にできるようになるまで身体に馴染ませなければ…。
帰り道、歩きながらひたすら手首と肘の回転の練習をしていた。確かにピアノ弾く人ってみんなこんな感じの動きをしているような気がする。身にはついていないが、ようやく腑に落ちた…。
◆ソナタ2番第一楽章(モーツァルト)
もう第一楽章かなり弾き込んでるつもり(自分比)なのにまだまだ指摘事項が出てくるよ~(TT)ピアノとはなんと難しく奥深いものか…。
そしてやはり指摘を直そうとするとそればかりに気を取られて他のことに意識がいかない…。脳の処理能力が…スループットが…。
◆ソナタ2番第二楽章(モーツァルト)
1ページ目だけ見てもらった。
最初のトリルを甘えて1回だけで弾いたら即ストップされて「2回弾きましょう」と言われる。
ですよね~。
しかし美しい2楽章のメロディーをグランドで奏でられる幸せよ…。
ピンポンを鳴らす…。
平静を装って挨拶をする…(ドキドキ)
レッスン前に手を洗う決まりなので、手を洗う。そして指を見る。
手を洗ったことで火口が割とふやけた感じになった。これならいける!!と希望が見える。
まずツェルニー。よりによって脱力の指導をミッチリ受けて親指を酷使しまくる。いやありがたいですよ、指導はとてもありがたいのです、悪いのはすべてこの指…。
でもこんなにミッチリと手を見られるなら絆創膏は剥がして正解だったなと思う。
先生が話しながら楽譜をめくったりする隙にすかさず指チェック。大丈夫、火山はぐっすり眠ってる。
そしてモーツァルト…。
ここでも隙を見ては指チェック。
そして…。
火山は無事、噴火することなく終えることができました(TT)
血まみれのレッスンは回避できました(TT)
これもすべて皆様のおかげです(TT)(?)
しかし…レッスン内容のところに書いたが、脱力のやり方、モーツァルトの次々と出てくる指摘事項、指摘に気を取られていると脱力を忘れ、ある指摘を意識すると別の指摘を忘れ…と、ああ~もう無理だょ~(>_<)助けて~(>_<)と完全に余裕がない状態でして、
タイトルの通り、
血の滲むようなレッスンだったのでした…。
~Fin~
しかし手の面積は広いのに、わざわざ2ヶ所ともピンポイントでピアノ弾いたときに当たる位置にあかぎれができるのは、こら何かの陰謀に違いないでぇ…工藤…。