ツェルニー30番って再開組にとっていい曲集だな…

昨日のレッスンで11番を合格したので、さっきまで12番を練習していました。

12番、結構骨がある。が、繰り返して繰り返して何度も練習すれば弾けそうだという希望も感じられます。

改めて…

ツェルニー30番って本当にいい曲集だ…

と感じました。

この記事は個人の感想であり、「いやいや、んなわけねーだろ!!」と思う方の意見を否定する意図はありませんので、ご了承ください…。

ツェルニー30番…特に、ピアノ再開組にとって素晴らしい曲集だと感じました。

再開組といっても人によってレベルは様々ですが、私のように「テクニックがあったわけではないが、なんとなく年数に応じて曲のランクも自然と上がっていってしまった」みたいな、まあ平均的な?というより平凡な?人にとっては…という想定。

というか私の感想なので私みたいな人を想定してます。ハイ。

理由はなんといっても、上に書いたように、

「初見ではそこそこ骨があって難しいと感じるけど、練習するうちに弾けるかも?と希望が見えてくる」から。

再開組ってやはりブランクがあるので、子供の頃のようには弾けない。「ちょっと難易度を落としてこの曲からやってみようかな~」と思った曲すら弾けないことが多い。

例えば、有名な湯山昭の『お菓子の世界』って、バイエル後半~ブルグミュラー~ソナチネ程度の難易度だと言われている。

「じゃあ、私子供の頃にソナタ2までやったから、お菓子の世界なら弾けるかも!」

確かに理論上はそうです、そうなんですけど…

お菓子の世界、私は譜読みのあまりの難しさに挫折しました。積み楽譜の一つになっています…。

「バイエル~ブルグミュラー~ソナチネ」って初心者の登竜門みたいなノリで書かれているけど、実際こんなに難しいのか…と、子供の頃の感覚と今とのギャップに衝撃を受けました。

対してツェルニーですよ。

ツェルニーは確かに指定速度で綺麗に弾こうとすると激ムズですが、譜読みはそれなりに簡単。

譜読みが簡単だから、「これなら私でも弾けるかも…?」という希望が持てます。

再開組はやはり「弾けると思っていたのに、弾けない」というギャップが苦しくて、弾けない自分が嫌になって、もうやーめたってなってしまう危険性がある。

確かに、曲の美しさは、

お菓子の世界>>>>>ツェルニー

です。ツェルニーも音楽的だと私は思うけど、比較するならお菓子の世界だと思います。

でもとっつきやすさというか、挫折率の低さは、

ツェルニー>>>>>お菓子の世界

だと思います。お菓子の世界を例に挙げましたが、他の曲集でも同じです。別にお菓子の世界のアンチじゃないですよ!!いつか弾きたい楽譜としてストックしてあるし、実力がアップすれば弾くつもりですよ。

再開組にとってはやはりまずは「私にもできるかも」という感覚が必要であって、譜読みが簡単+ちゃんとやるとそれなりに歯ごたえがあるツェルニーはそれに最適なんじゃないかってことです。

それに、ツェルニーは「練習曲集」です。練習曲集なので、「これをやればうまくなる」という感覚を得ることができます。それが錯覚だとしてもいい、大事なのはモチベーションが上がること。

結果論としてうまくならなかったとしても、「これをやればうまくなるかもしれない」という希望に支えられていれば、ピアノに向かい続けることができる。

ツェルニーを弾いてもショパンが弾けるようにはならないかもしれないけど、いきなりショパンに挑戦して挫折するより、ツェルニーをとっかかりにして自信をつけた後なら、ショパンが難しくても挫折しなくて済むかもしれない。

テクニックを身に着けるという目的以外にも、モチベーションを保つ、自信をつけるといった目的にも適している曲集だと思いました。

実際、私は「あーもう曲の練習とか辛い何もやりたくない」っていうときでもツェルニーだけはできます。曲の練習はしんどくても、ツェルニーはしんどくない。辛くない。身構えなくてもいい。日常の中にスッと入り込んでくる存在、それがツェルニー。

ツェルニーって素晴らしい。

以上、12番を練習していて思ったことでした…。

※個人の感想です。(大事なことなのでry

※ていうか、要するに「ツェルニーを信じればきっといいことがある」という気持ちを原動力として利用するってことだから、なんか宗教みたいですね。

※「うまくならなかったとしてもいい」って熱心なピアノ愛好家からしたら許しがたい発言であろうな…。

※が、あくまで個人の感想なのでご容赦を…。

読んだよ! 12
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